「『ツン』と、こない簡単なます」を今年も作ります。  フリルン誕生秘話その10「パテントも申請しなくては…」「刑務作業所を知る」

 ここ10年ほどになりますがこの時期になりますと私は「ツンと、こない簡単なます」を作るのにあれこれと材料の手配に追われます。なますですから当然大根、ニンジン、タコ、そして柚子です。それに調味料のお酢(穀物酢)、日本酒、味醂、砂糖などです。
 これはテレビで知ったのですが大根や人参は千切りにしません、大根、ニンジンともにいちょう切りです、太めの大根でしたら縦に5~6分等にします、普通の太さでしたら4つ切りでいいと思います。それをスライサーでスライスします、大根2本に対し中くらいの人参を1本をこれもスライスします。スライサーを使うとき用心のために利き手は滑り止め付の軍手を使うと大根や人参が滑らずかなりやりやすいし、安全です、是非お試し下さい。

 今日は、中くらいの大根2本と人参中を1本のなますの調味料の割合でご案内させて頂きます。お酢、日本酒をカップ半分、みりんカップ半分に砂糖大匙4杯を入れて30秒ほどレンジにかけてお砂糖を溶かしておきます。スライスした大根と人参は適宜に塩を振り1時間ほど置きます、そしてあれば野菜水きりでしなっとした大根と人参の水切りをします。野菜の水切りが無ければ手で絞って下さい。そして『酢洗い』です、絞った野菜にカップ半分ほどのお酢をかけてもう一度水切りをします。

 小さじいっぱいほどのお醤油を入れてあとは味見をします、『少し甘いな~』と言うくらいが出来上がりは丁度いいと思います。蒸しダコ(これも酢洗いをして入れ、ましょう)、ゆずなどを入れて出来上がりです。タッパーに入れるのもいいですが、私はジップロック等2重にビニール袋に入れて冷蔵庫で保管します、(この方合わせ調味料に無駄が無いように思います)3日目くらいから食べ始めます。

 血圧の高い私はこれを漬物代わりとして年が明けてもかなり食べ続けています、何故か全く飽きないのです…、不思議です。知り合いにも配ります、毎年皆さん「いい味ねぇ~」「今年も待っているのよ…」なんてお世辞でも言われると作るのに燃えます。大根をスライスするときこの寒さでも汗が飛ぶのです、これは本当です。アハハ、何本作るかって?三浦大根大き目を20本くらいでしょうか…、いい年をして(77歳)可笑しいい話でよね。

 この白い「つばき」は数日前に友達ので頂いたものです。なんと白い花のふちがピンク色をしていてその清純さというか純粋さというか、「ああ、このような花があるんだ…」と、しばし見とれました…。

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 〇フリルン誕生秘話その10    「少しでも価格を下げられないだろうか…」「パテントも取らなければ」そして「刑務作業所を知る…」 

 フリルンタオルを流通に乗せる…、その前にしておかなければならないことがあります。それはこの形を「パテントで抑える」と言うことです。このようなことを専門的にやって下さる「便利屋」さんと言うものがありますがそこへ払う資金が無いのですから、自分でやるしかありませんでした。 
 虎ノ門にあります特許庁へ出向きました、濃いグレーの建物です、ビルを見上げるような高い天井です。「ああ、日本はたいしたもの、特許庁と言うことろは凄い建物だ、こんなものが日本にはあるんだ…と」とぐるりと周りを見回したのを今でもくっきりと覚えています。 パテントと言っても幾つかあります、そのものはあるがそれに新しいものをプラスされたもの「実用新案」、今までになかった形の権利を取る「意匠登録」そして、そのもの自身が無かった全く新しいもの「特許」などです。
 アカスリ自体はあるのですから「特許」と言うわけにはいかないと思いました、それで「実用新案」を申請することにしました。説明書と言うか「これを読んで下さい」と渡されたものは厚さ5センチ余りはあるような電話帳の様なものでした。数ページ読んでみました、頭が割れそうなことがびっしりと書いてあります。
 「ああ、ダメだ」と思いました、こんなものをまともに読んでいたら頭がおかしくなる「何が何だかさっぱりわからない、わからないことがわからない…」そんな感じでした。でも、申請しない限りこんな形、こんなものはアッと言う間にまねされて終わる…。なにも難しく考えることはない、普通に考えて普通に書けばいいのだ…と必死で自分に言い聞かせました。

 人と同じことをやっても中小企業いや零細企業に明日はない、次々と真似されたことを思い出します、自営業の辛さと言うか苦しさと言うか商売の永遠の戦いであると思いました。「時代の波にはどうやっても勝てない…」と言っていた亡き母の言葉を思い出しました。それらが無かったら特許庁への書類など絶対に出せなかったと思います。人生に無駄は無い…とはこのことだと思いました。

 そしてある日「刑務作業所がかなり安く仕事をする」との情報を得る、刑務作業所を探し歩く自分…「日本で女性がこのようなところへ足を踏み入れるのは吉村さんあなたが初めてでしょう」と言われる。
 

 

 
 

絵手紙で繋がる会話    フリルンタオル誕生秘話  その9《なんとしても市場に流れる価格にしたい…》 

 一昨日の事でした、愛知県のYさんからです。Yさんのお手紙は「つわぶき」の絵手紙に描きました、するとYさんからの電話がありました。Yさん宅にもつわぶきが咲いているそうでとても興奮気味でちょっと嬉しそうです、「うちの庭にも『つわぶき』が咲いているんですよ…、吉村さん本当にこれを描いたんですか…」と。決して上手とは言えないそのつわぶきの絵をそのように言ってくれるYさんです、私はそれがお世辞であってもとてもウキウキした気分になりました。
 月一で、絵手紙を仕事仲間でその道のベテランであるEさんに先生になって頂き始めようと話が持ち上がった時私はひそかに想うところがありました。それはお客様にお出しするお手紙にそれを活用しようと思っていたわけです…、それが思いの外反応は早く自分でも驚いています。{下手でいい…、下手がいい…」の言葉にのせられて早いものでもうすぐ2年になります。
 今、その会は全員でも6人です…、やめてしまった人も数人いるわけです、やめた理由ははっきりわかりませんが「上手に描けない…」が大きな理由の様でした。我が家では「なんだこれは…、」と夫に言われるときもありますが長男や時々顔をだしてくれる大学生の孫娘は「上手いよ…」「なかなかいいよ…」と褒めてくれます。その誉め言葉にのせられて描いています、焦らず諦めずに続けたいと思います。絵手紙を初めて一番変わったのは自分の性格だと思います。以前にも書いたと思いますが「白、黒とすぐ決めない」「良く考える」「中間でもいいじゃないか…もう一度考えてみる」と言うことです。これは自分の仕事に大きく影響しているように思います。絵手紙に乾杯!

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  フリルンタオル誕生秘話   その9  《なんとしても市場に流れる価格にしたい、商社抜きで工場と直接取引は出来ないだろうか…》

 当たり前の事ですが、「良いものイコール売れるとは限らない…」のです、ましてやこの商品はこれくらいまでか適正価格というものが世の中にはあると思います。
フリルンは発売元の当社の価格をとてもそんな低くしてはやっていけない、経営が成り立たない、非常識だと言われるほど抑えても市場価格は1000円位になってしまうのです。どこへこ売りとに言っても言われることがありました「もう少し安くならないかなぁ~」「これは高すぎる…」或いは「この価格ではちょっと無理…」こんなことの繰り返しでした。どんなに「これは手作り品です、織り、染め、縫製、嚢詰め全て国内でやっています」と言ってもたかがアカスリです、無駄でした。
 売るためにはどうしても価格を抑えなければなりません…、生産を始められたきっかけは大手の繊維メーカーを動かすためにその道案内をして下さった、T商社様があったからこそでした。当然のことながらそのT商社様も利益を取らなければ会社として成り立たないのです。

 が、私は大芝居を打つ決意をしました、その会社の担当者に「フリルンはやめることにしました、お世話になりました」と、告げたのです。担当のUさんは「そんな馬鹿な、あんなに気に入っていたんではありませんか」「あんなに売れる自信があると言っていたではありませんかっ」と。 でも、今だから言えるのですがその商社は正当な粗利と言えると思いますが25%を取っていることがふとしたことがきっかけで分かったのです。

 それがなくなれば問屋さんや販売店様が正当と思われる粗利をとっても流通に乗ると思ったのです。大芝居を打つ後ろめたさは当然ありましたが「何をどうしてもフリルンちゃんの命を絶ってはならない、流通に乗せなくてはならない…」と思うことが先でした。私は人として本当はやってはいけない事をしたのかもしれません…、人は普段思ってもいないことをやるものだとこの時強く感じた事を覚えています。でも、こんなことでフリルンちゃんは流通に乗るほど甘くはありませんでした…。